東京・茗荷谷春日通から道を入ってのすぐ近く、2016年情熱大陸で「世界を魅了する和菓子屋『一幸庵』。和菓子の未来を切り開く」として紹介されました。店構えは、和菓子やさんらしい風格、店先の紅葉から季節を感じられます。1977年に店主水上力(みずかみちから)さんがつくった名店です。
一幸庵さんでは、季節に沿ったお菓子が期間限定販売されています。お正月らしいディスプレーで掛け軸は、花びら餅です。
1月2週目のディスプレイ左からから順番に羽二重餅 花びら餅・小倉羊羹 初音・薄氷友千鳥・若松きんとん・薯蕷饅頭干支・獅子舞・薯蕷練切 丹頂・薯蕷練切福梅・錦玉獺祭雪中梅 が陳列されています。
店内は、写真撮影ご遠慮くださいとのことでしたので、写真ではなく、文章でお伝えします。2023年1月12日平日14時の訪問しました。暖簾をくぐり、こじんまりした店内に正面に美しい生菓子 干菓子、栗ふくませ、あざぶ最中 金平糖が整然とならんでいます。その奥に販売の方1名いらっしゃいました。右側には、贈答用の最中と栗ふくませのいくつかのセットが、飾られています。ベンチがあり、年配の方に配慮されています。試験管が並んでいて材料となる粉の実物が説明とともに飾られていました。
生菓子は、到着した時 2つ売り切れていました。お目当てのお菓子がある時は、早めの来店がよいようです。
生菓子は、日持ちが当日です。持ち帰る箱の上には、「たいらにお持ちください。つくるものから言えばお菓子は すぐに口にしたほしいのです。”すぐに”が無理ならば せめてその日のうちに 」 と一幸庵さんからお願い書きがありました。
手土産として「あざぶ最中」「栗ふくませ」など、2週間ほど日持ちするので、購入しました。贈答用には、箱代がかかります。中にのしをつけていただき素敵なラッピングをしていただきました。
商品名 | 羽二重餅 花びら餅 |
値段 | 620円(消費税別) |
消費期限 | すぐに。せめてその日のうちに |
一幸庵は、わらび餅で有名なのですが、お正月のみ販売される花びら餅を購入しました。真っ白なフォルムの羽二重餅は、きめの細かさと雪のようなやわらかさ。店主のひたむきな精神と技術からなる傑作です。花びらもちを購入するとお店からの説明がついてきますのでご紹介します。
花びら餅は茶道成立以前すでに京都では宮中や本願寺などで用いられていました。宮中では正月儀式の「お歯固め祝い」に鏡餅と菱皅包み雑煮が用いられこれが花びら餅の原点といわれています。 白餅を丸く扁平にし小豆汁で赤く染めたひし形の餅を重ね、牛蒡(押鮎を意味します鮎は年魚と云い元旦に供えるお芽出たい魚です)を置き白味噌仕立ての味噌餡を包み2つ折りにした京都の雑煮を菓子にした現在のような形は、明治中期頃に完成されたものです。花びら餅は茶道では初釜にもちいられています裏千家玄々斎が勅許により道喜につくらせて使用したのが始まりとされています裏千家では初釜に独楽盆にのせて出すのを吉例といています。花びら餅は気位が高く気品をそなえ風雅で洗練しつくされた茶席菓子です お正月をお薄と花びら餅で大宮人の雅をお楽しみください。 お菓子調達所 一幸庵
商品名 | 薯蕷練切福梅 | 栗ふくませ |
値段 | 420円 消費税別 | 270円 消費税別 |
消費期限 | すぐに。せめてその日のうちに | 2週間程度 |
「福梅」は外見のかわいらしさにひかれて購入。切ってみると小豆色 ピンク 黄色が美しいく、色の混ざり方がまさに職人技。「栗含ませ」は餡の大部分の丸ごとの栗がみごとな一品です。
いつもは、日・月・火曜日が定休日ですが、2023年1月22日~2月13日までお休みされます。インスタグラムでご確認ください。
店名 | 一幸庵(いっこうあん) |
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Tel | 03-5684-6591 |
予約 | 予約可 |
住所 | 東京都文京区小石川5-3-15 東京メトロ丸ノ内線【茗荷谷駅】徒歩4分 |
営業時間 | 営業時間10:00~16:00 ※営業日時変更の場合はSNSにて告知定休日日曜・月曜・火曜、不定休(SNSにて告知)営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
支払い方法 | カード不可電子マネー不可 |
SNS | https://www.instagram.com/ikko.an/ |
巧の技を感じる上品で極めの美しい和菓子がいただける名店です。ごちそうさまでした。